翼状片


Pterygium

翼状片とは

翼状片は結膜(白目の部分)の下の組織が異常増殖して、角膜(黒目)の部分に入り込んで翼状に広がるため、この名前がついています。高齢者の増加に伴い、翼状片という目の病気が増えています。軽いケースを含めお年寄りの20%ほどにみられます。
明確な原因は不明ですが、紫外線が悪化する要因とも言われています。

翼状片になると目が充血して結膜の赤みが強くなったり、目がごろごろしたりします。
また、鼻に近い側の結膜も赤くなり、外見上にも気になるでしょう。翼状片が結膜から角膜の中央へ侵入するにつれ、角膜が引っ張られ角膜の形がゆがみ、乱視が出現します。
翼状片が大きくなり角膜の中央近くまで侵入すれば、視力がかなり低下します。

治療法

目薬は充血を抑え、異物感を軽くすることはできますが、基本的に点眼治療にて翼状片が小さくなることはありません。
点眼治療で翼状片の進行が遅らせることがありますがそのものを治すことはできません。
そのため、進行すれば手術して切除する以外の治療法はありません。

手術法について

翼状片は結膜の下の線維芽細胞が増えすぎたためにおこる疾患です。
ですから、翼状片を手術で切除しただけでは、時間が経つとその細胞が再び増殖する可能性が高くなります。
単に翼状片を切除しただけでは再発率50%までおよび、多くは手術の三ヶ月以内に再発します。そのため、翼状片を取るだけではなく、その再発を予防する方法が重要になります。

通常、翼状片を単純に切除するよりも、切り取った部分に自分の正常な部分の結膜を縫い付けると再発率がかなり低下します。その方法は有茎結膜弁移植法と遊離結膜移植法、二つあります。有茎結膜弁移植法とは正常な結膜を横にずらして切った部位を覆います。
当院では翼状片手術は遊離結膜移植法を併用しております。遊離結膜移植法は有茎結膜弁移植に比べて再発率が極めて少ない(5%以下)と言われています。

若い人の重症な翼状片ほど再発率は高いです。再発を予防するために、重症な翼状片や年齢が若い(50歳未満)の場合には、手術中に翼状片を切除した後結膜弁移植する前に、マイトマイシンCという抗ガン剤を薄めて残った線維組織に塗りつける方法も併用します。
抗がん剤には異常に増殖する細胞を止める働きがありますので、この効果を用いて翼状片の再発を抑えるわけです。
この方法を併用することで、再発率がさらに減少します。

翼状片は初回の手術が重要です。しっかりとした治療をすれば再発することはほとんどありません。
通常、日帰り手術ですから、点眼麻酔をして30分で終わり、入院の必要もありません。

 

手術の時期

翼状片による異物感やごろつくといった自覚症状があれば手術の対象です。充血がひどく美容的に気になるという訴えも手術の適応となります。
充血は点眼治療で減少することもありますので、数ヶ月点眼治療で様子をみても充血が減少しないことは手術の対象になります。 また翼状片は角膜へ侵入して、角膜の乱視を生じてきますので、そうなれば手術の対象になります。

翼状片の先端が瞳孔付近にまで及ぶと、手術しても良い視力が得られないことが多いです。
翼状片の先端が黒目に2mm以上侵入したら手術の適応です。

術後のケアと管理

翼状片手術は比較的安全な手術ですが、手術後の再発を予防するために術後の厳重な管理が重要です。手術後も定期的な眼科受診が必要となります。

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